視力低下や失明を防ぐために

視力低下や失明を防ぐために

視力低下や失明を防ぐために 緑内障は、眼圧が上がり視神経が圧迫させることで視野が狭くなったり物が見えにくくなったりする疾患です。
ゆっくりと症状が進むというのが特徴的で、末期の症状に至るまでには20~30年程度かかります。
症状が進行すると視力が徐々に低下し失明に至るリスクもつきまといますので、検査で緑内障であると診断された場合は早めに緑内障手術を受けて症状の進行を食い止める必要があります。
緑内障手術を受けたからといって視力が良くなるわけではありませんが、症状の進行をストップさせることは可能です。
上がった眼圧を下げるために緑内障手術は行われます。
手術以外の治療方法としてレーザー療法や薬物療法などもあり、どの治療方法を用いるかは検査によって判断します。
緑内障の検査としては、眼圧検査や隅角検査や視野検査や眼底検査などが実施されます。
加齢に伴い緑内障を発症させるリスクが高まりますので、ある程度の年齢になったら定期的に検査を受けて自分の目の状態を把握しておくのが良いでしょう。

緑内障手術をした後の一般的な入院期間について

緑内障手術をした後の一般的な入院期間について 緑内障に対して点眼調剤などの治療を行っても眼圧が下がらず視野障がいなどの進行が見られてしまった場合、手術療法を考える必要があります。
そんな緑内障手術の手法は、大きく2つに分けられます。
このうちが眼内と結膜下の間にバイパスを作り、眼の中の水を結膜の下に作成したプールに染み出せる手法を「線維柱帯切除術」と呼びます。
この手法の場合、術後2週間ほど入院が必要になるのが一般的です。
一方で、もうひとつの手法は、眼の中の排水管の組織を切開して眼内の排水を効率化する「線維柱帯切開術」と呼ばれるものです。
本手法は、線維柱帯切除術に比べて入院期間が短く済むのが特徴で、術後5日ほどで退院できます。
ただ、ある特定の緑内障や若年者の治療に有用とされてはいるものの、線維柱帯切除術より一般的に効果が低いとされている点には注意が必要です。
なお、いずれの緑内障手術も術後3週間で私生活に支障はほぼなくなりますが、点眼は長期間続ける必要がある点は共通しています。